現状を調査し、目標とのギャップをあきらかにする。このギャップをつめるのである。であるから、ほんとうの考え方は、
1.目標(新基準)が設定され
2.現状を調査し
3.新基準と現状とのギャップをつめる
という考え方が正しいのである。従来の考え方は、たんなるテクニックをいっているにすぎないのだ。このテクニックのみを教えるから、教わったほうは、これを使って、他人のやっていることを改善するんだ、とばかりに、アラさがし然としたことをやるから、現場から猛烈な反対をくう。当然である、現場のプライドを傷つけるのだから。現場で反対するのは、作業改善に反対するのでなくて、傷つけられた自尊心と名誉のために反対するのだ。このへんのところは、D・カーネギーの名著〝人を動かす〞(邦訳は創元社)で、かんで含めるように教えている。
一倉定
2020.0615解説