人員は、職務や職能からきまってくるのではない。事業の目標からきまってくるのである。わが社の目標はこれこれである。これだけの利益をどうしてもあげなければならない。そうするには、「人件費のわくはこれだけである」とか、「その人件費でまかなえる人数は、これだけである」とか、「一人あたり付加価値目標からどうしてもこれだけの人数でやらなければならない」というふうに、上からきまってくるのである。それを各部門に割付けるのだ。各部門では、割付けられた人員で、目標を完遂するにはどうしたらいいかを考え、くふうすることなのである。
一倉定
2020.0623解説