一倉定氏は異色のコンサルタントである。
「誰でも敬遠したがる倒産寸前の会社をたて直すために、社長と共に幾夜にもわたって眠れない、血の出るような苦労をし、金策に走り、業績回復の戦略を練って、売上利益をあげる」
空理空論を嫌い、徹底的に利益第一主義を標榜(ひょうぼう)するその人柄に多くの経営者が親しみ、指導を願う。
指導は厳しく、どんな社長も小学生のように叱られ、さとされる。
「現代の教祖」と呼ばれるゆえんである。
弟子を一切持たず、すべて自ら指導に当り東奔西走(とうほんせいそう)の毎日である。
と、合理化協会の本に記されている。
これが一倉定先生の本を読む場合の大前提である。
2020.0303解説