マネジメントへの挑戦・復刻版 一倉定 1・8 作業改善の考え方はまちがい

現状を調査し、目標とのギャップをあきらかにする。このギャップをつめるのである。であるから、ほんとうの考え方は、

1.目標(新基準)が設定され  

2.現状を調査し 

3.新基準と現状とのギャップをつめる

という考え方が正しいのである。従来の考え方は、たんなるテクニックをいっているにすぎないのだ。このテクニックのみを教えるから、教わったほうは、これを使って、他人のやっていることを改善するんだ、とばかりに、アラさがし然としたことをやるから、現場から猛烈な反対をくう。当然である、現場のプライドを傷つけるのだから。現場で反対するのは、作業改善に反対するのでなくて、傷つけられた自尊心と名誉のために反対するのだ。このへんのところは、D・カーネギーの名著〝人を動かす〞(邦訳は創元社)で、かんで含めるように教えている。

一倉定

2020.0615解説

 

2020年06月15日 | カテゴリー : ブログタグ: , , ,